「真似るは学ぶ」指導者インタビュー NO.8

子供達が主体的に取り組める時間と場の提供

そこでの大人の関わり方を考え続けていきたい。 

長野県ソフトボール協会 指導者委員長・国体対策PROJECT委員長・長野県成年男子監督
荒井政弘さん

長野市中学校女子ソフトボールコーチ
飯島哲也さん

 

埼玉で開催された「スポーツコミュニケーションBSIC 1研修」に参加した 長野県ソフトボール協会の荒井さんを訪ね 長野県にある屋内練習場にてお話を聞かせていただきました。

ここはチームとしての練習ではなく それぞれの学校・部活やクラブの外に個人として週に1回のペースで集まり、ソフトボールのピッチングを中心に練習する、ピッチング練習会です。

メンバーは 高校生の男女(今日は試験期間中で来ていませんでしたが) 中学生、小学生の女子です。   

長野県の冬は雪が積もるので こうした練習場所を確保するのも大変だそうです。平成10年から、ソフトボールのレベルアップには、良いピッチャーを育て上げることが必要だと考えてこの練習会を始めたのですが、4年ほど前に、これで良いのだろうか? と思ったことがあったそうです。

IMG_0773「教えすぎによる弊害」
投げたボールが高く浮くと、こちらを見る。低くなるとまたこちらを見る。完全に教わりに来ちゃっているんです。こんな受身で指示待ちの選手を育てるような練習をしていていいのだろうか。子供達の試合を見ても、何と大人の指示が多い事か。子供達への関わり方はこれで良いのだろうかと疑問を持つようになりました。

そこで、少し乱暴ですが、ピッチングに必要な材料だけを提供して、それを自分の頭でつなげて完成させるのは、自分自身だよ。というスタンスに切り替えました。もちろん、ただ黙って見ていれば良いわけではありません。

あれこれと手法を模索している矢先に目に飛び込んできたのが「スポーツコミュニケーションBASIC1研修」でした。そこでは、これからの方向性を再度確認する事が出来たと同時に、選手が自分で考えて取り組む原理原則を教えていただきました。 

「確かにそうは思うけれど、具体的にはどうしたら良いのか解らない」そう思っている指導者が多いと思います。指導者も自分の殻を打ち破るきっかけと、具体的な知識が必要だと思いました。 荒井さんは語ります。

ノルマをこなす練習ではなく、自分の現在を知り、その為に何をすべきかを考え、だから 今日はこういう練習をしようと集まってくる。これがピッチング練習会の目指す姿だ。

長野県ソフトボール協会の指導者委員長として、指導者の養成にも関わっているので、ここでの実践を指導者の皆さんに提供することも役割の一つとして考えています。
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今だけの結果ではなく、将来を見据えた指導をどのように理解してもらえるのかが鍵になってきます。もしかしたら、それは数年先でないとわからないものかもしれませんが、その子の人生にとって必ず力となる。それが世間にわかってもらえれば、やはりスポーツをやらせるべきだと勧める保護者も増えてくると思っています。

荒井さんは 成年男子の監督もやっているので、大人を見て思う事もあるそうです。

成年チームには、もっと自分たちで新しいものを作り出していくような選手になってもらいたい。私たちには無いもっと斬新な発想が出てくるはず。自由な発想を自由に使って、私たちが考えられないようなものを開拓して欲しいと思っているんです。

そんな選手の基礎づくりも、やはりこの小学生・中学生時代が大事になってくるんじゃないかなと思うんですよね。

IMG_0764僕はチームでのコーチをしているのですが、チームのコーチだと、わかっていても教える事が多くなってしまう。 荒井さんに教えすぎないように言われ、最近は気をつけるようになっているんですけど、でも教えたくなっちゃう。(飯島さん)

根本的に日本の試合はトーナメントなので負けたら終わり。となると、一定の選手を使いたくなるし、早く教えないと、となるし、公式戦から逆算すると、どうしても そう考えちゃう。 もっとその先の指導とかしないと とは思うが、おろそかになる嫌いがあるんですよね。

荒井さんに教わって今は原石でいいんじゃないか と考えるようにしている(飯島さん)

そうしないと動けない選手になってしまう。怒られないと、ピリッとしない。 コーチも怒らないと緊張感がないと思っている。全体として、ピリッとしたものがないと動けない。

要するに、他の方法を知らないんですよね。まさにコーチングがオススメだと僕は思います。

選手が厳しい顔して練習しているとコーチは満足する。「やってるな!」という気持ちになる。ニコニコしてやっていると「何笑ってやっているんだ!」と そう感じてしまうんですよね。

実際には、ニコニコ笑いながらやっていても、なにか感じたり、「あっ」 掴めた! 発見があった!とかは、わかると思うんですね。荒井さんは旧態然とした現場についてそう感じています。

ここでは即効的な事ではなく、考え方というか、学び方を学ぶ。  

僕らの時代は、教える人もいないし、ビデオも動画も何もないから、技術を身につけるのに、上手な人のフォームを後ろから見たり、前から見たりして自分で観察して覚えたものです。それと同じような場面を意識的に作るようにしています。

研修で学んだ「GROWモデル」の質問を活用して 目標はどこなの? 現在地はどこにいるの? どんな方法で? と行動を促進する形を早速取り入れていきたい。押し付けではなく、選手が自分の成長を実感できたらいいのかな。 そう話してくれました。

自分の顔ばかり見ている事に気がついて、これではいかんと思った4年前。このやり方は、ダメなんじゃないか、その感覚を信じて少しづつ変えてきた。

チームの立場に立つと目先の試合とか大会に目が行ってしまい、子供達が気がつく前に答えを与えてしまいます。成人の選手を見ていても、なんで自ら道を切り開こうとしないのだろうか? と感じることがあります。

逆算して たどり着いた、この世代と練習方法。

子供が主体的に取り組める時間と場の提供。指導者として、技術を身につけるための様々な練習方法を作り出すと同時に、そこでの関わり方をこれからも考え続けて行きたい。

子供達が自由に会話する時間もOK。 黙々と投げ込むも事もOK。 楽しくて笑顔が溢れるのも勿論OK。  試合で上手くいかなかったら、ここにきて出直せばいい。

荒井さんと飯島さんは、子供たちを見つめながら にこやかに語ってくれました。

IMG_0751今回、インタビューに来て、なんだか スポーツの原点を見ているような思いがしました。

スポーツって 楽しむものだったよな! 改めてそう思わされた長野でのインタビューでした。

これからも 荒井さん、飯島さんの活躍を期待しています。

荒井さんとの「縁」で、3/10  諏訪市 ソフトボール協会にて「スポーツコミュニケーション」についてお話をさせていただく事が決まりました。
みなさんとお会いできることを楽しみにしています。

皆さんも どんどん僕を呼んでください。皆さんの街で、チーム、メンバー、仲間たちがスポーツコミュニケーション」について、共有できるようにお話をしていきたいと思っています。

インタビュー:詫摩浩一   カメラ:詫摩世都子

「真似るは学ぶ」指導者インタビュー NO.7

アナリストは地道な仕事。苦労が報われないことも多い。

でも、提供した情報でメダルの色が変わることがある。

そこがやりがいです。

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公益財団法人 日本卓球協会 NTC専任コーチングディレクター 山田耕司さんに 味の素ナショナルトレーニングセンターの卓球場にてインタビューをしてきました。

山田さんは、卓球のナショナルチーム等が味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)を利用する際の各種手配・調整等のマネジメント業務と、情報スタッフ(アナリスト)のリーダー業務を兼務されています。

 

~アナリストになったきっかけをお聞かせください~

話すと長くなりますが(笑)最初は、大学時代の恩師がスポーツ科学の分野でナショナルチームのサポートをしていて、「関心がある人いないか?」というのに手を挙げお手伝いしたのがきっかけです。大学院に進みましたが、その間もときどきお手伝いをしていました。

修士課程修了後は、国際協力機構(JICA)で、ベトナムへジュニアの卓球指導に行きました。帰国後に、大学時代の恩師と静岡でNPOを立ち上げながら、ナショナルチームのサポートも再開していたのですが、段々その比重が高くなり、東京五輪へ向けての強化で声が掛かり、今はそれを中心に活動しています。

思えば、これまでの人生は、好きなことを選択し続けた結果、今日に至っています。ベトナムに行く時も「帰国してからどうするの? やめておいたら?」とだいぶ言われましたが。今なら、まずはリスクを考えるところですが、当時は若かったものですから(笑)

 

~どうして私の研修(ベーシックⅠ)を受講したのですか?~

正直に言うと、研修時間が短くていいなと思ったからです(笑)あとは内容が面白そうだと思ったからです。印象に残ったのは、P=Po-Iの数式の話と質問のサンプル集ですね。

特に、弊害を減らすことが一番簡単で早いという発想は、これまで無かったなあと。無意識に感じていたかもしれませんが、シンプルな式で見た時ストンと腹落ちした感じがしました。最近も若手とのミーティング中に、「これは弊害だ」というものを見つけました。

~お仕事の中でコミュニケーションが重要な場面は?~

まずは、メンバーと思いを共有する時ですね。特にアナリストとしての分析技術以外の部分での思いです。例えば、JAPANのユニフォーム着用時は国を代表しているという

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意識を常に持つ等の、マインドの共有や醸成を図る時です。

細かいことを「言わなくてもわかっているはず」と曖昧なままにせずに、時間をかけてコミュニケーションをとって、共通のマインドを醸成する必要があると思っています。

また、私たちがデータを提供する時は、意見は控えてどう活用するかはコーチにお任せしているのですが、彼らが本当に欲している「分析の種」を、食事の時等、何気ない会話にアンテナを張って、キャッチアップするように、若いメンバーとともに心がけるようにしています。

今は、技術の進歩で本当に色々なデータが出せるようになったのですが、現場が欲している情報でないと意味がありませんから。

 

~データ提供の難しさ~

アナリストの仕事では、コミュニケーションがとれていても微差が埋まりきらないことがよくあります。実はそこが難しい所なんです。

例えば、「チキータ」という打ち方があるのですが、「いや今のはフリックだ」と言う人がいたり、解釈が異なることがあるんです。こうした用語のみならず、動作や戦術の微差を埋めるのも容易なことではありません。

 

~アナリストとしてのやりがい~

地道で苦労が報われないことも非常に多いのが、アナリストの仕事です。

でも、私たちの提供した情報が、ほんの少しの差となってメダルの色が変わる事があるくらい、日本の国際競争力は上がってきたと思っています。そこがやりがいですね。

 

~最近注力していることは、研究者・技術者とスポーツの現場の橋渡し~

卓球ではAIによるゲーム分析の取組みが始まっています。本格的に取り組んでいる競技はまだあまりないと思います。

そこで、「卓球のことはよく知らない各分野の研究者・技術者」と、「卓球は専門だけれども研究開発については詳しくない現場」の間に入って、その橋渡しに力を入れています。

研究や技術としての評価がいくら高くても、現場ではボタン一つで出来ないと困るとか、もっと簡単な方法で無いと使えないとかいう事がよくあるのです。だた、それに取り組んでも、研究者・技術者の方々の評価には繋がりにくい、あるいは研究者・技術者はそこには関心がないというケースが少なくありません。

そんな中、粘り強く取り組んで下さる方もいて、自ら卓球の大会に足を運んでくれたり、マイシューズマイラケットを揃えたり、いつの間にか卓球のスクールに通っていたり・・・。

まずは彼らに卓球のことを知ってもらう事、好きになってもらう事がすごく重要なことなんです。そのような関係性をもっともっと増やしたいと思って、研究者や技術者の方に卓球に接してもらうために、卓球の大会の観戦に招いたり、卓球体験会を実施したりしています。

 

~指導者とは?~

そのスポーツを通じて人を幸せと豊かな方向へ導く人だと思っています。

 

~今後の夢や目標についてお聞かせ下さい~

東京五輪へ向けて、アナリストとして難しいデータを出すということではなく、選手に「使ってもらえる」情報を提供していくことが目標です。

あとは、まずは自分自身が健康であり続けたいと思います。

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~インタビューを終えて~

山田さんからは、何よりまず現場をサポートするんだという、チームを陰から支えるスタッフとしての、自負と心意気を感じました。これからも益々ご活躍ください。応援しています。

 

インタビュアー 岡 俊宏   カメラ 詫摩 浩一

今、指導者に必要な「12のコンテンツ」をお届けします

2019年

「スポーツコミュニケーション基礎講座」受付開始 致します

スポーツコミュニケーションを 体系的 に 実践的 に学ぶチャンスです

 

多くの参加者が 自分が考えていた事が

「言語化」することで形になり実践できると語ってくれています

今こそ タイムマシーンを使いこなそう

 

1年後に あの時やっておけばよかった そう思う「あの時」とは

まさに「今」です

 

今、指導者に必要な「12のコンテンツ」をお届けします

「関係性をよくしなさい!」「コミュニケーションを取りなさい!」「選手に話させなさい!」 

などの重要性を説く研修は  山のようにあります

 

この講座は 「なぜ必要なのか?」「どうなればいいのか?」「どうすればいいのか?」

にお応えする講座です

 

「スポーツコミュニケーション基礎講座」

 

コアコンピタンシー /   スポーツ指導者

A:「コーチのプレゼンス 存在感・影響力」

B:「関係性を共に築く」

C:「効果的なコミュニケーション」

D:「行動を促進する(継続する)」

 

を 「12のコンテンツに分け」 2日間で学びます

 

コーチとして 効果的にコミュニケーションをとる行動に出る前に

「関係性を共に築く」

コーチと選手が関係性を共に築く方法を徹底的に学ぶことが必要なのです

 

🏂スポーツコミュニケーション12のコンテンツ

 
 
🏑スポーツで成果(P)を目指す時、目標を達成する為にどんな能力(PC)が必要なのか?
 
🏉 指導者は、ベストメンバーが、ベストコンディションでベストパフォーマンスを発揮させる為に どういう環境を作ればいいのか?
 
⚽️ 指導者は、選手との信頼感、親密感を高める為にどんな影響をすれば良いのか?
 
🏄‍♂️ 指導者は、選手と何を合意しておく必要があるのか?
 
🏸 指導者は、選手の個性をどうやって伸ばせばいいのか?
 
🚴‍♀️ 指導者は、ゴールをどう活用すればいいのか?
 
🤺 指導者は 選手と、どのようなコミユニケーションを取ればいいのか?
 
⛹️‍♀️ 指導者がどう関われば 考える選手を育成できるのか?
 
🤾‍♀️ 指導者は、どうすれば効果的に選手に伝えることができるのか?
 
指導者は、スキル、プラクティクスをどうやって考えれば良いのか?
 
🏋️‍♀️ 指導者はチーム、選手を具体的にどうデザインするのか?
 
🏓 指導者は、選手の行動をどうやって継続させるのか?
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<対象>
スポーツ指導者、スポーツ関係者、スポーツをしているお子さんを持つ保護者、教育関係者
ご期待ください

2日間の講座ですが  「土日の2日間バージョン」 と 同じ内容をA・B の2回に分けて バラバラで受けられる「1日講座 A」「1日講座 B」をご用意いたしました。

ご都合に合わせ ご参加くささい

 

<開催予定>

「スポーツコミュニケーション基礎講座   A 」1日講座

日時 2019年 3月17日(日)

開催時間  10:00−16:30会場:9:40

会場   ウエスタ川越

埼玉県川越市新宿1−17−17

参加費     25,000円(税込)

銀行振込にてお願いいたします(振込手数料はご負担くださいませ)

みずほ銀行 川越駅前 支店 普通  2605337 名義 株式会社コーチFDP

参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ

https://kokucheese.com/event/index/548016/

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「スポーツコミュニケーション基礎講座 A 」1日講座

日時 2019年 4月7日(日)

開催時間  10:00−16:30会場:9:40

会場   ウエスタ川越

埼玉県川越市新宿1−17−17

参加費     25,000円(税込)

銀行振込にてお願いいたします(振込手数料はご負担くださいませ)

みずほ銀行 川越駅前 支店 普通  2605337 名義 株式会社コーチFDP

参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ

https://kokucheese.com/event/index/548017/

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🏀スポーツコミュニケーション研修実績

                                                           / 日本スポーツコーチング協会 関東支部

・「スポーツコミュニケーションBASIC 1」 東京・埼玉・神奈川・千葉・札幌・北見

・「スポーツコミュニケーション基礎講座」 東京

・静岡県体育協会・教育委員会  「外部指導者研修」 静岡・沼津・浜松
・宮城県スポーツ協会・高体連 「スポーツコミュニケーション研修」
・海上自衛隊第3術科学校   「真似るは学ぶ  /   今、指導者に必要な事」

 

 

時代は確実に変わっています 気がついていますか?

1年後のあなたは コーチとして 今のままでいいですか?

 

1年後に あの時やっておけばよかった! そう思う「あの時」とは

まさに「今」です

 

今こそ、スポーツ指導者は自らに投資すべき時です

投資とは 自らが成長をする事を目的に行動に出る事です

 

今、指導者に必要な「12のコンテンツ」をお届けします

「関係性をよくしなさい!」「コミュニケーションを取りなさい!」「選手に話させなさい!」 

 

などの重要性を説く研修は  山のようにあります

 

この講座は 「なぜ必要なのか?」「どうなればいいのか?」「どうすればいいのか?」

にお応えする講座です

 

「スポーツコミュニケーション基礎講座」

A:「コーチのプレゼンス 存在感・影響力」

B:「関係性を共に築く」

C:「効果的なコミュニケーション」

D:「行動を促進する(継続する)」

 

を 「12のコンテンツに分け」 2日間で学びます

 

コーチとして 効果的にコミュニケーションをとる行動に出る前に

「関係性を共に築く」

コーチと選手が関係性を共に築く方法を徹底的に学ぶことが必要なのです

 

🏂スポーツコミュニケーション12のコンテンツ

 
 
🏑スポーツで成果(P)を目指す時、目標を達成する為にどんな能力(PC)が必要なのか?
 
🏉 指導者は、ベストメンバーが、ベストコンディションでベストパフォーマンスを発揮させる為に どういう環境を作ればいいのか?
 
⚽️ 指導者は、選手との信頼感、親密感を高める為にどんな影響をすれば良いのか?
 
🏄‍♂️ 指導者は、選手と何を合意しておく必要があるのか?
 
🏸 指導者は、選手の個性をどうやって伸ばせばいいのか?
 
🚴‍♀️ 指導者は、ゴールをどう活用すればいいのか?
 
🤺 指導者は 選手と、どのようなコミユニケーションを取ればいいのか?
 
⛹️‍♀️ 指導者がどう関われば 考える選手を育成できるのか?
 
🤾‍♀️ 指導者は、どうすれば効果的に選手に伝えることができるのか?
 
指導者は、スキル、プラクティクスをどうやって考えれば良いのか?
 
🏋️‍♀️ 指導者はチーム、選手を具体的にどうデザインするのか?
 
🏓 指導者は、選手の行動をどうやって継続させるのか?
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<対象>
スポーツ指導者、スポーツ関係者、スポーツをしているお子さんを持つ保護者、教育関係者
ご期待ください

2日間の講座ですが  「土日の2日間バージョン」 と 同じ内容をA・B の2回に分けて バラバラで受けられる「1日講座 A」「1日講座 B」をご用意いたしました。

ご都合に合わせ ご参加くささい

 

<開催予定>

「スポーツコミュニケーション基礎講座   A 」1日講座

日時 2019年 3月17日(日)

開催時間  10:00−16:30会場:9:40

会場   ウエスタ川越

埼玉県川越市新宿1−17−17

参加費     25,000円(税込)

銀行振込にてお願いいたします(振込手数料はご負担くださいませ)

みずほ銀行 川越駅前 支店 普通  2605337 名義 株式会社コーチFDP

参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ
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「スポーツコミュニケーション基礎講座 A 」1日講座

日時 2019年 4月7日(日)

開催時間  10:00−16:30会場:9:40

会場   ウエスタ川越

埼玉県川越市新宿1−17−17

参加費     25,000円(税込)

銀行振込にてお願いいたします(振込手数料はご負担くださいませ)

みずほ銀行 川越駅前 支店 普通  2605337 名義 株式会社コーチFDP

参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ
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「スポーツコミュニケーション基礎講座」2日講座

日時 2019年 4月27日 (土)、28(日)

開催時間 両日 10:00−16:30会場:9:40

会場   ウエスタ川越

埼玉県川越市新宿1−17−17

参加費     49,800円(税込)

銀行振込にてお願いいたします(振込手数料はご負担くださいませ)

みずほ銀行 川越駅前 支店 普通  2605337 名義 株式会社コーチFDP

参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ

 

 

スポーツコミュニケーション基礎講座 開催

2018年 12月1日(土)、2日(日)

「スポーツコミュニケーション基礎講座」がいよいよ開催されます

 
いま、指導者が必要としている12のコンテンツをお伝えます
 
参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ
 
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🏂スポーツコミュニケーション12のコンテンツ

 
 
🏑スポーツで成果(P)を目指す時、目標を達成する為にどんな能力(PC)が必要なのか?
 
🏉 指導者は、ベストメンバーが、ベストコンディションでベストパフォーマンスを発揮させる為に どういう環境を作ればいいのか?
 
⚽️ 指導者は、選手との信頼感、親密感を高める為にどんな影響をすれば良いのか?
 
🏄‍♂️ 指導者は、選手と何を合意しておく必要があるのか?
 
🏸 指導者は、選手の個性をどうやって伸ばせばいいのか?
 
🚴‍♀️ 指導者は、ゴールをどう活用すればいいのか?
 
🤺 指導者は 選手と、どのようなコミユニケーションを取ればいいのか?
 
⛹️‍♀️ 指導者がどう関われば 考える選手を育成できるのか?
 
🤾‍♀️ 指導者は、どうすれば効果的に選手に伝えることができるのか?
 
指導者は、スキル、プラクティクスをどうやって考えれば良いのか?
 
🏋️‍♀️ 指導者はチーム、選手を具体的にどうデザインするのか?
 
🏓 指導者は、選手の行動をどうやって継続させるのか?
 

<対象>

スポーツ指導者、スポーツ関係者、スポーツをしているお子さんを持つ保護者、教育関係者
ご期待ください

<開催>

日時 2018年 12月1日(土),2日(日)

開催時間  両日共 10:00−16:30  会場:9:40

会場   ジェンガレンタルスペース

東京都中央区銀座3-14-8松宏ビル302号 

参加費     49,800円(税込)

銀行振込にてお願いいたします(振込手数料はご負担くださいませ)

みずほ銀行 川越駅前 支店 普通  2605337 名義 株式会社コーチFDP 

参加ご希望方は↓ よりお申し込みくださいませ

 

 

小林信也さん(スポーツライター)とお会いできました

スポーツキャスターの小林信也さんとゆっくり話すことができました

日本スポーツコーチング協会の活動を見てもらう為に9月からお願いをしていて、ようやく実現しました(仲間が講師を務める義務研修に時間を合わせきてくれたのです)

DSCN0119お話をして、小林さんはスポーツ界を変えようという意志を強く持っている方だという事が伝わってきました

もちろん スポーツにとって「勝つ」ことは大事な要素です。しかし、目標とすべきことは 「勝つことだけではない

もっと他に目標があってもいい 「勝つ」ことだけに固執する現代のスポーツに大きな疑問を持っているということでした。

僕たちも同じです。 もちろん、スポーツにとって勝ち負けは大事なことではあるけれど 金メダルを取れる人は 1人 これは結果です。結果はコントロールをする事ができません。

それ以外の人は 金メダルを手に入れることはできないのです。金メダルを取れないのであれば それ以外に何を目標にすればいいのか?

僕たちは それを 「ゴールに向かうプロセスで ゴール達成以外に手に入れたベネフィット」と表現します。

皆さんもそうだと思いますが 昔スポーツをしていて 優勝はできなかったかもしれないけれど 何かしら手に入れたものはありませんでしたか?

それは「友情」かもしれません、「決断力」や「コミュニケーション能力」かもしれません

もっというと「楽しむ」という事かもしれません。

だとすると これは逆説的に スポーツをする目的、目標のヒントにならないでしょうか?

「ゴール(金メダル)に向かうプロセスで ゴール達成以外に手に入れたベネフィット」として考えられた事を そのままスポーツの「目的」「目標」にしてもいいのではないでしょうか?

DSCN0120小林さんと この点を共有する事ができました。

今、指導者の指導方法が大きく変わろうとしてる「時代の分かれ目」です。

これからも多くのスポーツ指導者と情報交換をしながら

「スポーツコミュニケーション」の考え方を広げていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真似るは学ぶ」指導者インタビュー NO.6

結果を出すことは大事だが 僕の中では勝ち方が大事。

誰が観ても感動できる勝ち方、そんな魅力のある選手を育てたい!

 

一般社団法人日本体育社団法人日本パラアイスホッケー協会

日本代表チームアシスタントコーチ

信田憲司さんにインタビューをさせていただきました。

 

研修参加の理由は、 正直この日しかなかったんですけれど(笑) スポーツコミュニケーションという名前にも惹かれ参加しました。 

研修を受けてみたら、今一番自分にとって必要なもの、これからすぐに実践してみようかなという気持ちになったと教えてくれました。

IMG_0425信田さんは とても勉強熱心な方で 他の指導者の指導方法に大変興味を持っていました。そこで、今回はスイミングの細川大輔コーチを紹介しプールでのレッスン見学後のインタビューとなりました。

2人とも大きいんです(笑)

信田さんは、パラアイスホッケーの他に 大学のアイスホッケーチームにもコーチとして関わっています。

研修で 弊害の意味を知った時 自分の態度、表情が弊害になっている可能性に気付き、兎に角 次の日から意識して変えてみました。

正直 急に態度を変えた時、選手がどう反応するのか恐怖感もあったんです。

そんな時、キャプテンに 「信田さん なんで変わったんですか?」と真面目顔で聞かれ、少し焦りましたが 「勝つ為には何をすべきか勉強してきたんだ」と答えその場をしのいだと笑顔で教えてくれました。

大学アイスホッケー部では、研修で掴んだヒントを基に選手に対して

「得点が取れる得意パターンを全部教えてくれ」

という声がけを始めました。

そう声をかけると フォワードの選手達は「僕はディフェンスをかわしてからのシュートが得意!」「ノーマークが得意!」「2:1からのシュート」、「僕はそういうの上手くないのでゴールの近くに行ってキーパーの後ろで待っててこぼれたパック叩く!」等と話してくれるんですよね。

また、ディフェンス陣は「僕たちは点数を取る事はできないけれど、、」と言ってきたので 「わかった、じゃぁ お前達が点数を取らせている時は どういう時なんだ?」と問い直すと、「ゴール前にパックを流した時に点数が取れています」なんて話すんですよ。

それでずーっとシーズンを通し合宿で「自分の得意なパターンは?」と声をかけ続けて、選手同士でも話させるようにしてみました。

「僕はキーパーの後ろで待っています」という選手には「そしたらそこに早く行け!」(笑)

ディフェンスはゴール前で混戦状態を作るのが得意だったら 「そういうプレーをするってフォワードに伝えとけ」と話しました。これを始めてから、今年は得点力が上がってきているように感じています。

IMG_0427選手全員が自分の得点パターンをセットの中でお互いに言い合っている姿は面白いし、結果としても出てきているので、今後上位チームとやった時にどう出てくるのかが楽しみだと信田さんは笑顔で語ります。

パラについては 北京を目指しています

その前に予選がありますから 始めたばかりの選手を育てています。

パラの日本代表は 世界8位 ギリで五輪出場レベルです。

パラの特徴は 世界的に選手の入れ替わりがあまりなく、変わるといきなりレベルが落ちるという事が起こるんですよね。

アメリカは元軍人が多くて 腕周りは女性のウエストくらい そんなごつい選手ばかり。中国は人口が多いので、その分パラの選手代表候補も多い。そういう意味でレベルが高いんです。

僕は、日本代表チームに「日本代表とはこういう事だよ」という事を伝えたいんですよ。

そこで「日本代表とは?」というパワポも作りました。

自分たちはパラの選手だけれども 感動するプレーをして結果も出す。

勝つことだけではなくて 他の国の選手の体を見せてこんな凄い体の選手と戦うんだということ感じて欲しい。我々も作れるでしょ、それくらいの身体は。

代表としての意識を強化していきたいんですよ

信田さんのビジョンが見えてきました。。IMG_0436

実際 元軍人のガタイのすごい選手からはものすごいシュートが飛んでくるということでした。

最後に指導者の在り方について訊いてみました。

指導者は結果を出すことは必要だが、僕の中では勝ち方が大事。

誰がみても感動できる勝ち方、そこまでして勝ちたいの?という嫌な勝ち方はダメだと思うんです 

感動できる試合なら 次も観たいと思うでしよっ。 そのスポーツ自体に人気が出ると思うんです。ただ勝てばいいというのは違うと思う。 もう一回観たい こんなに勇気をもらえるんだったら、、。

そう思わせる 魅力のある選手を育てたいと思っています。

そう語る 信田さんは筋の通った信念を持っている素晴らしい指導者の顔をしていました。

日本のアイスホッケー界には素晴らしいリーダーがいる。強くそう感じました。

今後、パラアイスホッケー日本代表チーム、大学のアイスホッケーチーム そして何より信田さんの活躍を期待しています。

インタビュー:詫摩浩一  協力:細川大輔コーチ  カメラ:詫摩世都子

「真似るは学ぶ」指導者インタビュー No.5

近代5種は 選手が考える力を持ち

チームとして機能しなければ世界では勝てない

 

日本近代五種協会 理事 清水康さんに 千葉県でインタビューをさせていただき その後、海上自衛隊内の体育施設他を見学させてもらいました。

近代五種とは フェンシング、水泳、馬術、ランニング、射撃の5種類を指し、それを1人の選手が1日で全てやる競技なのです。2012年より射撃がレーザー銃に変わりましたが それ以前は実弾を使用していました。

その為、銃刀法の兼ね合いもあり日本では、選手が自衛隊員か警察官に限定され、なかなか普及する事ができなかったのですが、世界的には、別名「キングオブスポーツ」ヨーロッパでは「スポーツの華」と言われる超人気スポーツなのです。

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清水さんは 日本近代五種の理事を務めるとともに 海上自衛隊第3術科学校の教官をマネジメントする役職にいます。

今でこそ 教官をマネジメントする立場ですが 入隊した頃は 那須の山育ちである事もあり 泳ぎは苦手。50mプールを見た時は、はるか先の向う岸に向かって泳ぐような絶望的な気持ちになったそうです

 

海上自衛隊では 全く泳げない人を「赤帽」と言い、プールで沈んでいても解るように文字通り赤い帽子を被らさせるのだと、笑いながら話してくれました。

50m級のプールは、なかなか無いので体育学校のプールには強豪大学の水泳選手も練習に来ていたそうですが あまりに泳ぎが遅いので 大学生にクールダウンは端でやってくださいと言われショックでした。

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実は このプールが指導方法に気がつき始めた原点だったと清水さんは語ります。

当時、体育学校の訓練(トレーニング)でプールに行くと 「とにかく泳げ」と言われる毎日。

清水さんのように泳げない人に対しても 「さぁ 泳げ、何やっているんだ 頑張れ!」と声が飛ぶ。

そう言われると、言われるほどに 体が固まり沈んでいく。そんな毎日でした。 

それでも 必死に努力して近代5種の選手として水泳の実力も 満点が100%とすると90%はできるようになり、他の競技で挽回することで ナショナル選手になる事ができました。

それでも あの時、「何やっているんだ!」 ではなく 他の声かけであれば、、、、。

「頑張れ!」はなくて、「どうすれば体が浮くのか」を教えてくれていたら、、と今でもそう思うのです。

今、自衛隊に入隊する若者は運動経験が少ない人が多い。

その中で海上自衛隊員としての必要な体力・技術を習得していくには、指導者は指示だけではなく、「モチベーションをあげる言葉がけ」、「潜在能力を引き出す為の知識」を持っておくべきだと思っています。

上司、コーチとしての上からの命令だけでは うまく行かない。自分の体験でもそう思う。

指導者の意図が相手に伝わらないのはなぜか?

そこで清水さんは、放送大学で 教育心理学を学んだんです。これまで実地で「教える技術」は解ったけれど、それ以前に知っておかなければいけない事がある。そう思ったからです。

今回 研修に参加して、まさに今 自分達に足りないものはこれだと気づかされました。海上自衛隊には 近代五種を含め体育的技術を指導するノウハウは沢山あるけれども「自分で考えさせる指導法」「目標を自身で自覚して行動させる指導法」を加えていく事がよりベターで必要だと思います。

近代五種は、タイムスポーツ。

1日に5種目、競技ごとに自分で意識を切り替えたり、アクシデントが起きた時 自身で判断して対応できるようにならなければ、判断の遅れがそのまま各競技に数秒の遅れを作り出し、ロシア、ハンガリー、中国、韓国には勝てないんです。

そして、もう一つ世界に勝つ為には 選手個人の力だけではダメなんです。1日に5競技を1人でやっていくと、途中経過としての自分の順位、タイム差、相手の心理等がわからなくなります。

また、競技の移動等 環境をデザインしていく事にも、コーチ、スタッフの協力が必要になるのです。

コーチ、スタッフ、チームとして信頼関係を強くしていかないければやはり、世界には立ち向かえません。

清水さんは 世界に勝つ為には「選手自身の考える力」と「チームとの信頼関係」が必要である事を熱く語ってくれました。

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最後に 「指導者とは?」 という問いに対して

一番は 指導者は選手の延長ではない。

選手時代の経験は大事だが、それを理論化して 整理整頓し、自分の指導者としてのビジョンを持つ事が必要である事。

選手は自分と同じではないことを理解した上で、「この選手には何が必要なのかを理解する事」、「選手が何をしたいのか察する事ができる事」、何より、「選手自身が自分の目標を話す事ができるように指導する技術」を習得する事が大事だと思います。 

そして

できれば 近代五種協会 や 海上自衛隊内で 今回のスポーツコミュニケーションBASIC 1 研修のような話(情報)を広げていきたいと思います。

とそう話してくれました。

日本スポーツコーチング協会は 清水さんと 近代五種協会をこれからもサポートしていきます。

これからの 清水康さんの活躍と近代五種がますます人気が出ることを期待しています。

/インタビュー:詫摩浩一  カメラ:詫摩世都子

54259<お知らせ>

第58回近代五種全日本選手権大会の開催について

2018年10月30日(水)~11月2日(金)に、

第58回近代五種全日本選手権大会が開催されます。

東京オリンピック出場のためのナショナルチーム選考対象大会であり熱い戦いが繰り広げられます。

会場は、

水泳・フェンシング:武蔵野の森総合スポーツプラザ

レーザーラン:味の素スタジアム西競技場

馬術:東関東ホースプロジェクト

です。

入場は無料です。

<近代五種ルール>簡略バージョン

フェンシング、水泳、馬術の合計得点を 秒換算して コンバインド(ランニング+射撃)上位選手からタイム差でスタート、射撃とランニング(800m)を交互に4回 マトはそれぞれ5回命中させることが必要で 命中しなければ次に進めない(50秒でリスタート)ゴールした順番が最終順位となります

コーチにコーチがついたら

コーチ of    コーチ

10/7、8 札幌で行われた サマーバイアスロンユース全日本選手権大会を見に行って来ました

 

そこで素晴らしいコーチとの出会いがありました。

バイアスロン 向コーチ

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多くは話しませんが 選手にプレッシャーをかけず 練習通りにやれば大丈夫だと言って選手を送り出します。

結果を出した選手がコーチの元に帰って来たときの「くしゃくしゃの笑顔」が コーチとの信頼関係・親密関係を物語っていました。

選手は若く まだ知識や経験が足りません。

 

その選手に、向コーチのこれまでの経験・知識が選手に送り込まれて行きます。

 

日本スポーツコーチング協会の「スポーツコミュニケーション アドバイザー&コーチ」とはこういう素晴らしい スポーツの指導者をバックアップしていく存在だと位置付けています。

私たちには スポーツ技術の知識はありません。

しかし 素晴らしいスポーツコーチが持っている「知識・経験」をいかに活かしていくかをバックアップしていくコミュニケーションのプロフェッショナルです。

スポーツコーチの「引き出し」の中にある経験と知識をコミュニケーションを通じ、整理整頓して行く、また 新しい情報・事例が必要であれば提供して「引き出し」を増やていくのが「コーチ of   コーチ」

スポーツの指導者の力を 100%  発揮してもらい 目標達成の確率を高める影響者

これがコミュニケーションアドバイザー&コーチの役割です。

これから 多くの素晴らしいコーチ(指導者)をバックアップして行きたいと改めて感じた大会になりました。

コーチに コーチがついたら どんなことが起こるでしょうか?

これからのスポーツ界が 大きく変わることになると思います。

 

 

※今回 スポーツコミュニケーションBASIC 1 に参加され、バイアスロンの大会、向コーチ そのほかの皆さんを紹介してくれた 石岡勝宏さんに感謝いたします。

「真似るは学ぶ」指導者インタビュー  NO.4

コーチの長所を伸ばしてチームを引き上げていこうと思う

組織で戦わないと、選手個人の才能に頼っていると世界では勝てない!

スキークロスカントリー日本代表ヘッドコーチ 蛯沢克仁さんに 越後湯沢にてインタビューをしてきました。

蛯沢さん曰く、実は義務研修はとにかく単位を取らなければと言う思いで行ったんです。ただし どうせ行くのならば面白そうな研修を・・ そう思って選んだんですよ。

S__1982469失礼な言い方ですけど、行ってみたら結果的に面白かった。僕はこういうの才能があって、よく当たるんです。とニコニコ笑いながら話してくれました。

今は 北京の大会を目指しています。北京で選手が入賞ラインに入ると言うのが目標ですね。世界で勝ち抜くためには スタッフもプロ化、そして選手もある意味プロ化して行きたいんです。

コーチが育つ環境を作り、同時に選手も強くするW(ダブリュ)目標ですね。これを達成する為にクロスカントリーのトップに入りました。

ヘッドコーチは運営管理を含めて全体をマネジメントするのが仕事。その中でコーチ陣を育てる事は大変重要な仕事だと考えています。

現役時代に実績のある人が名コーチになっている場合があるけれど、おそらく 其の人は選手をやってなくてもそれが出来た人だと思っているんです。 実績=優秀なコーチではない。 それは別世界のもので、決して延長線上にあるものではではありません。

それぞれのコーチの長所を伸ばす事で、チーム力を引き上げようとしているんです。

組織で戦わないと、個人の才能だけに頼っているのでは世界で勝てない。 個人の力だけを考えると その選手は伸びるとは思うけれど、その選手だけになってしまって クロスカントリー全体としては成り立たなくなってしまうと思うんです。クロスカントリーとしての土台を作りたい。蛯沢さんはそう語ります。

S__1982468今、必要なのはコミュニケーション。 だから選手の状態について、だいたい理解していてもあえて、選手に聞くようにしています。「現状どう?」 という具合に。

コミュニケーションが悪いと 合宿をやっていても、練習の意図が伝わらず、「わからない」と感じる選手や、「疑問」を持った選手がいた場合でも、選手はその事コーチに言い出せず、我慢させる事になる可能性も出てきます。

育成というのは、足し算ではない。やるべき事をやっていても、そこに掛け算、割り算が起こる事もある。 そこを見抜いて把握する力がコーチには必要だと考えています。

例えば 長距離の選手を育成している中、短距離に才能を発揮できる選手が出てきたらその人を短距離の選手として伸ばすべきですよね? 臨機応変に対応する事が大事なんです。

コーチも選手も、目的は一緒。自分のやりたい事・自由度を尊重するけれど、チームの中で基準を作る事も今後、必要になってきますね。

今、コーチ陣の中には、スキーをやってきた人だけでなく 少し離れていた人も集めています。競技者からコーチになった方と意見が別れる事もあるけれど、第三者的な全く違う視点があるという利点があるんです。

今回 スポーツコミュニケーション研修に参加して気がついた事は、体育会的な考え方だけでなく、コミュニケーション力という能力を取り入れる事で、コーチ陣のスキルを上げる事が重要だということです。

これは、今のスポーツ界に一番足りない部分です。選手として頑張ってきた分、選手としての意識が表に出てしまうんですよ。 選手を育成していく為にはマネジメントする能力が必要になりますね。

自分の経験だけで進むと、選手とは「時代」も「歳」も「性別」も違う選手もいますから上手くいかない事が多いんです。

自分はヘッドコーチだけど 選手にあえて言わない事もあるんですよ。 他のコーチから違う事を言われると間に入った選手が困ることもあると思うから。

トップダウンと言う言葉はあるけれど、自分の中では基本的には円卓なんです。だから、理想のチームというのは「横から見たらピラミッド型、上から見たら丸いな」というイメージ。

研修で学んだ内容は、コーチ陣とその利用方法を話し合う事で コーチ陣とコミュニケーションが取れる。 そういうツールとしても使える気がします。

今回の研修は、実は単位を取るために行ったら 結果的に面白かった。 それは、僕たちが解っているようで見失っていた部分だったからです。 僕は、技術のスキルは後付けでいいと思っているんです。

技術は、選手の才能で達成速度は違うので、コーチにはそれを早める為のスキルを身につけたほうがいいと言っています。 それは人間力的なものだと思うんです。 そのレベルを上げていきたいと思います。 ナショナルチームレベルは さらに付加価値をつけるかの能力 吸収、盗む コミュニケーション能力 が大事だと考えています。

長野、ソルトレークシティ、トリノと3大会連続出場している蛯沢さんはオリンピアになるための要素についてこう語っています。

肉体的には スピード、スピード持久。 精神的にタフちょっとやそっとでは負けない けど素直な人。 自己主張は強いけど 素直(聞き入れる)で臨機応変な人。 そういう人が 勝負の現場では勝てるのだと思うんですよね。

勝負は負ける事の方が多いので、そこから何をどう吸収する事ができるか、長所は活かしつつ、短所をなくしていく、周りからうまく吸収し、真似て自分らしい表現ができる器用さが必要ですね。

S__1982471最後に、指導者はどうあるべきだと思うのかを聞いてみました。

指導者は兼虚であってほしい。コーチとして常に弊害がないか疑ってほしい(弊害のアンテナ) そうする事で選手がもっとオープンになると思います。若いコーチの方がその部分については柔軟さを持っていますね。

蛯沢さんは ヘッドコーチとして コーチの環境、選手の環境に目を配り、結果を出しながら、オリンピック北京大会に向けて、今後のクロスカントリーの土台作ろうとしています。

日本スポーツコーチング協会も 蛯沢ヘッドコーチに協力をしていきます。

蛯沢ヘッドコーチ、クロスカントリースキーチームの活躍を心から期待しています。

 

インタビュー:詫摩浩一  カメラ:詫摩世都子