「真似るは学ぶ」指導者インタビュー No.9

モノリス ボルタリングジムは 

子供達に社会性を教える地域(川越)のコミュニティ

 

モノリスボルダリングジム/ 株式会社 Carpediem 代表取締役の千葉和浩さん、スタッフ・インストラクター 長谷川真也さんを訪ねてきました。

スポーツコミュニケーションBASIC 1 研修に 千葉さんとインストラクター4名で参加していただいた事で「縁」をいただきました。また、モノリスボルダリングジムは、川越にあり、なんと詫摩の自宅より、車で10分かからない距離にありました。

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「基本はクライミングを楽しんでもらう事」「より長くクライミングをやってもらう」 という事に主体を置いたジムです。キッズクラスは 年代としては幼稚園の子供達から来るのですが、クライミングだけでなく、どうやれば前にジャンプができるのか その時の手の振り方(推進力の付け方)から教えています。楽しめるようにプログラムを組むのが僕たちの仕事です。長谷川さん自身もとても楽しそうにそう話してくれました。

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ここは初心者から 登ることが出来るように6段階に分かれていて 一番最初は「黄色」その次は「緑」という風にコースが解りやすく色で分かれています。順番に経験を積んで行くと登る為のテクニックが理解できるようにデザインされているそうです。

代表の千葉さんは、クライミング歴28年。 始めた当時はボルダリング施設は都内に2件しかなく、クライミングの雨の時の練習所としてガレージで壁を立ててやっていたと言います。

ここには、親が子供に教えるつもりで一緒に始めるのですが、、大概子供の方が上手くなるんですよ。子供が先に上手くなって、親に教える。子供って教えられる事が多いと思うんですけど、ここでは教える方にまわる事ができる。ご覧の通り、ここは家族で来る方が多いんですよ。家族全員で出来るスポーツって他にあまりないんじゃないのかなと思います。

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周りを見渡すと確かに、家族で来ている方が多く、笑い声が絶えません。「全員で楽しむ」がこのジムの特徴なんだなと千葉さんのお話を聞きながら感じました。

ここは、学校・家庭・会社ではない「地域のコミュニティ」 千葉さんはニコニコしながら自分のビジョンについても話します。

お父さんお母さんに話せない事を他のおじさんやスタッフに話ができるコミュニティ。中学校に行くと部活に入るでしょ、そこでは上下関係とかが出てきて馴染めない子供も出てくる。そういう子供たちが自分の悩みを話したり、リフレッシュをするための場所なんです。

ヨーロッパに長くいたのですが、その時感じた事は ヨーロッパでは「学校は勉強」を教える、「しつけは家庭」で教え、「社会性は地域のクラブ」が教える。こういうシステムが出来上がっている。だから学校が終わると、クライミングだったりバレーボールとか地域のクラブにお金を払って通う。そこで大人と子供が普通に会話して、父親には話せないような事を話したりしているんですね。

ここでも、兄弟のいない子供が、小さい子の面倒を見る、お姉ちゃんに頼るとか人間関係を構築していく場所なんです。意味合いはむしろこっちの方が大きです。

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ボルダリングというスポーツの特徴についても伺ってみました。

ボルダリングは、インテリの方が多いと言われています。それは自分に向き合うスポーツだからだと思います。出来ないのは全部自分のせい(笑)、これが出来ないのはなぜ? 動きが悪いの? 筋力がないから? どうしたら良いのかな? と考える。この自ら考えることが大事なんです。足の置き方をどうしたら向きを変えられるか? 経験を積むとホールドを触ると自然に頭に浮かんでくるようになるんですよ。これを「ムーブの引き出し」と言うんですけど、いろいろな場面での動きを身体が覚えているんです。

それと忍耐力もつきますね、ポーンと体を動かすとバランスが崩れる。我慢して我慢して、自分の体をゆっくりねじっていく そういう動きを理解していくんです。こういう意味でいうと頭を使うので考える力が身につくんですね。

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このジムは 競技性はあまり重視してないんです。ボルダリングは、オリンピック競技になりましたが、出場できるのは男子2人、女子2人の4名だけ。ほとんどの人はいけないんです。試合で嬉しいのは1人だけ。2位は2位 ある意味「負け」なんです。競技志向になりすぎると心が折れて嫌になってやめちゃう。楽しいと自然に上手くなる。イヤになると嫌いになって辞めてしまう。だから楽しくて好きでやっていることが大事なんです。とても優しい語り口で話をしてくれました。

子供に考えさせることが大事だと語る千葉さんは 保護者の方にも「親の一言で子供の伸び方が変わる」という事を伝えていきたいと話してくれました。

壁には 小学校1年生が張り付いて登っていきます。周りからは「どうする、どうする?」「おっ上手い、上手い!」「あーっ」とにかく自分で考えて登っていく姿がありました。

ボルダリング 面白いです!

僕自身、ボルダリングに通おうと思いましたし、モノリスボルダリングジムとの「縁」を大事にしていこうと思います。

 

モノリスボルダリングジム HP :     https://boulderinggym.jp

Facebook :    https://www.facebook.com/Monolithe.climbing/

 

インタビュー:詫摩浩一  カメラ:詫摩世都子